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焼きそばネコぶらり旅・再び

ネコ想う、故にネコあり


はいどーもどーも、二ヶ月ぶりの更新なのに

何ごともなかったかのように

書き込んでみるネコです、こんばんにゃ


いやね、ネコもいろいろあったですよこの二ヶ月。

色んなことを考えさせられた二ヶ月でした。


更新がめんどくさかったわけじゃなくて!


いやほんとに!!


まあ、今回ぜんぜんFFとかと関係ない話なんで、

興味ない人はウィンドウの右上にある、三つ並んだボタンの一番右を押してください。

そうそうそれそれ、×って書いてあるやつ。







ネコはリアルのジョブでお絵描き屋さんをやっています。

お絵描き屋といっても、キャンバスを油絵用のナイフで切り裂いて


違う! こんな絵を描きたいんじゃあない!


とかいうほうではなくて、

ゲームとかで3Dな絵を作ってるほうの人です。

FFXIでいえば、みなさんが操作しているタルタルとかネコとか、サルタバルタの木とか岩とか、

そんなの作っている人です。


いわゆるローポリゴンモデルというやつです。

FFのオープンニングみたいな、派手なムービーとかは作っていません。


なんじゃい、たいしたことないじゃん!と思う人もいるかもしれませんが、

ネコはムービーとかを仕事にしようと思ったことは今までなかったです。

なんでかってーと、ゲームのローポリゴンモデルっていうのは、

ごくごく一部の特殊なものをのぞけば、


世界で唯一、動かせる絵を作ることができるからです。





フランスのシューベ洞窟というところにに、約3万年前に描かれた世界最古の壁画というものがあります。

ウシやサイなどの動物と思われる絵が、つたない線で洞窟の壁に生き生きとえがかれています。

まあ、ぶっちゃけ


そこらの小学生が描いたアンパンマンのほうが


よっぽど上手く見えるのですが。

しかしまあこれが、動かない"絵"の源流というわけです。


そっからぐーんと年月を経て、1889年。

トーマス・アルファ・エジソンという人が、映写機を作りました。

動いてる"絵"の源流です。


そして現代。

ガキんちょだったおいらは、テレビのアニメとか見てこう思いました。


ガン○ムのりてぇぇぇぇ!! ガ○ダム動かしてぇぇぇぇ!!!


ラクガキが大好きだったおいらは、"絵"が動かせるゲームというものにとても惹かれました。

まあほら、面白そうだったからやってみたってわけですよ。


3万年前に、壁にラクガキした人は何を考えて描いたんでしょうねぇ・・・。

過去から未来へ流れ続ける時間。

いま目の前にある風景を描きとめておかなくちゃいけない。

3万年後の人々へのメッセージとして!

とか思ってたんですかねぇ。


おいらはたぶん、


え? いやこれ壁に描いたら面白そうだし!

ほらほらこれウシっぽくね?

あ、やべぇ、みんなにちょっとウケてる!?

よーしそれじゃ次はサイっぽいの描いちゃうぞ!


とかじゃないかと。

まあほら、面白そうだからやってみたってだけだと思う。




絵描きって人種は、とてもワガママで自分勝手です。


ネコの好きな画家に、アルフォンス・ミュシャという人がいます。

名前は知らなくても、

絵を見れば一度は見たことあるというぐらい有名な画家です。

彼の絵は現代ではかなり評価されて、多くの人に愛されています。

でも、いまみんなに愛されている絵は、ミュシャ自身は大嫌いだったそうです。


その日に食べるパンを買うお金さえなかったミュシャに、

見かねた友人が絵の仕事を紹介したそうです。

彼は嫌々その絵を描いたのですが、それが大評判になってしまいました。

彼の描く肌をあらわにした女性画は、当時としてはポルノに近いものでした。

大衆には評判になったのですが、芸術としては認められなかったそうです。


別にいいじゃん。儲かるし


嫌な絵でも、描けばみんな喜ぶし、自分はお金がっぽがっぽだし。

そのほうが幸せなんじゃないの?

でも彼は、その絵が大嫌いだったそうです。


理由は、自分の描きたいものと違うから。



ネコの尊敬する画家に、レオナルド・ダ・ビンチという人がいます。

彼はローマにいた時に、夜な夜な教会に行っては死者の解剖をしていたそうです。

人間をよりリアルに描くために、人体の仕組み、構造をその目で確かめたそうです。


しかし当時、宗教的な理由で死者に触れることはタブー、解剖なんてもってのほかでした。

見つかれば悪魔の所業として火あぶりにされることは間違いありませんでした。

けれどもついに、密告されて宗教裁判を受けることになってしまいます。

ところが時のローマ法王は彼の絵をとても気に入っていて、

「火あぶりだけは勘弁してやるから、ローマから出て行くように」

とローマからの追放だけで助けられたそうです。

九死に一生を得たわけですが、彼は今までの名声を完全に失ってしまいました。


そんなこだわらなくていいじゃん。命かかってるのに


バレたら火あぶりですよ? そんなあぶないことしなくてもいいんじゃない?

でも彼は、その危険を冒してまで解剖に没頭したそうです。


理由は、それが自分の描きたいものだったから。



絵描きって人種はとてもワガママで自分勝手です。

こんなことに付き合わされる方はいい迷惑です。


描きたいイメージは自分の頭の中。

それを描けるのも自分一人。

他の人に手伝ってもらえるわけはありません。

何を描きたいのか、そのイメージは本人の頭の中にしか存在しないから。

だから絵を描くときは、

親にも兄弟にも友達にも恋人にもこう言ってしまいます。

わたしがやりたいことはこれ。だから邪魔するな。


度し難いですね。

見てる分には面白いけど、あまりお近づきにはなりたくない方の人です。


ミュシャやダ・ビンチは、評価され名を成した人たちです。

彼らのワガママは、今では芸術を追及した美談として語られるでしょう。


でもその影に、ただ自分勝手で迷惑な変人として、

ついに評価を得られず名を成すこもなく、

朝露のように消えていった人たちが、星の数ほどいるのでしょう。



そこでネコはふと思うわけですよ。

自分はどうなのかと。

歴史に名を連ねる人たちと、自分を比べること自体がおこがましいと思うし、

純粋な芸術家と、デザイナーはまったく別物でもあります。

でも、彼らと自分の歩んでる道は、同じ物だとも思います。

描きたくもない絵を強要されつづけ、それを耐えて描きつづけたミュシャ。

描きたいもののために、自分の命を天秤にかけたダ・ビンチ。


絵を描いて生き、絵を描いて死ぬ道の行き着く先は、きっとそこなのだろうと。


ここ一ヶ月の間、何度も悩みました。

いままでも何度か悩んだことはあります。

でも出る答えはいつも同じ。


目の前に続く道は常に一本。分かれ道はありません。

ワガママで自分勝手なこの道。

道を歩くときは常に独り。

自分で考え、自分で選んで、自分で決めて、自分で歩く。


それしかないなと。


人間は最後にはいつも独りなのです。


そう、ぜんぶワタシのモノ。


孤独も!苦痛も!不安も!後悔も!


もったいなくってなぁ!! 他の奴にはやれるかよっ!!!



・・・ここでパクリはいかがなものかと。アイコピーです。





いやはや、この毒ブログにしては柄にもないこと書いてしまいましたな。


最後になんか面白いことでも書いておくか・・・。



えーと、こんな風にワガママに生きてたら、




リアルでカノジョにフラレマシタwww


ぶひゃひゃひゃひゃwwwww




ぜんぜん笑えないっつーの orz



あービールが美味いなぁ・・・。
# by emdyem | 2005-03-29 19:34 | ぶらり日記